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児童ポルノ規制の問題点

 仙人

無知のまま進められている児童ポルノの規制議論

最近、児童ポルノの規制が問題となっています。児童ポルノの規制を推進しようとする人たちと児童ポルノの規制に反対する人たちの間の亀裂は大きく、お互いの考え方をほとんど理解し合っていない様です。これは児童ポルノの問題の歴史が浅く、正しい知識をほとんど持たないままに議論が行われているからだと思われます。この傾向は、どちらかというと児童ポルノに対する規制を推進しようとしている側に顕著に見られる様ですが、児童ポルノの規制に反対する側にもないとは言えないと思います。

児童ポルノの「児童」は「青年」も含むという誤り

そもそも、「児童ポルノ」ということばが間違った理解の原因になっています。本来、児童とは、幼児期以降青年期までを指し、具体的には6歳から11歳ぐらいまでを指します。ところが、児童ポルノという時に、児童ということばを、0歳から17歳まで指すように使っています。これは間違った用法と言わざるを得ません。なぜなら、0歳と17歳は明らかに生理学的にも、心理学的にも異なる存在だからです。従って、正しくは、乳児ポルノ、幼児ポルノ、児童ポルノ、青年ポルノとすべきです。私は最初「児童ポルノ」と聞いた際に、当然、6歳から11歳までの子どものポルノだと思いました。こんなでたらめなことばの使い方をするとは、全く科学的知識の欠けた人が世の中に多いと言うことでしょう。

児童ポルノの正しい分類

今世間で「児童ポルノ」と一括して呼んでいるものを、乳児ポルノ、幼児ポルノ、児童ポルノ、青年ポルノと分類すべきなのは当然ですが、その場合、精神の発達段階を考え、さらに児童ポルノを6歳〜7歳の児童前期ポルノ、8歳〜9歳の児童中期ポルノ、10歳〜11歳の児童後期ポルノに分類すべきかと思います。精神の発達段階が異なれば、自己に対する責任の度合いが違いますから、この様に分類するのは当然です。科学的な知識がないばかりでなく、子どもとあまり接したことがなく、子どもについての実際的な知識をほとんど持っていない大人が多いというのが現状ですが、こうした分類ができるようになるのが、正しい知識への第一歩ではないかと思います。9歳と11歳が精神的にどう違うのかわかっていないようでは全くだめです。9歳と11歳の精神の違いを把握できる人のみが児童ポルノの問題について議論できる資格があると言えるでしょう。要は、児童ポルノを議論する資格のない人ばかりが、児童ポルノを議論しているのが問題なのです。以下、科学的な知識を持たない無知な人が世間で使っている意味で「児童ポルノ」ということばを使いますが、本来、上記の様に分類すべきであることを念頭に置いてもらいたいと思います。

児童ポルノは無害である

犬のポルノや猫のポルノ、魚のポルノなどに何の害もない様に、児童ポルノ自体に特別に害があるわけではありません。17歳以下のホモ・サピエンスのイメージが障害物なしに紙の上や電気的なスクリーン上に肉眼で見られることに害などあるわけがありません。アルコール飲料は有害ですが、ポルノは有害ではありません。その辺りをまず確認する必要があります。

児童ポルノの問題は個人の価値観の問題

実は、児童ポルノの問題は、個人の価値観の問題なのです。これは社会問題というわけではありません。例えば、公害は社会全体に害を及ぼすので、社会問題ですが、児童ポルノは害を持たないため、社会問題にはなりません。これはあくまで個人の価値観との衝突の問題です。つまり、児童ポルノについて否定的な見解を持った人の価値観とぶつかるため、問題なのです。児童ポルノについて肯定的な見解を持った人の価値観とはぶつからないため、何の問題も起きません。結局、価値観の問題であるため、相互に相手の価値観を理解し合わないと、問題は解決しません。要は、宗教上のいがみ合いと同じものなのです。お互いを理解し、譲歩しあって、共存を図るしか道はありません。

2009年7月5日



2009年7月5日 初稿


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